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 元県警巡査長の万引きで弁護側が無罪主張、金沢地裁初公判 今年2月2日に石川県野々市町の家電量販店からＤＶＤレコーダー２台（約13万円相当）を盗んだ窃盗罪で在宅起訴された元石川県警高速隊巡査長、田中俊一被告（43）＝懲戒免職＝の初公判が20日、金沢地裁（堀内満裁判官）で開かれた。 弁護側は「被告は事件当時、睡眠薬を多量に服用して心神喪失状態であり、責任能力はなかった」と無罪を主張した。 検察側は冒頭陳述で「（盗んだ）レコーダー1台を自分の車のトランクに入れ、2台目を店外に持ち出そうとしたところ、店員に声をかけられたため、2台目を店員に手渡した後、隙をみて車で逃走。リサイクルショップに行き、1台を約6万円で売却した」と指摘した。