水戸地裁土浦支部は17日、同じコンビニエンスストアに4回も押し入って強盗傷害などの罪に問われた茨城県つくば市松栄の元私立大学生、佐藤喜弘被告(21)に対し懲役7年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。 |
判決によると、佐藤被告は03年4月30日、つくば市吾妻のコンビニエンスストアに押し入り店員男性に果物ナイフを突きつけて現金を強奪。昨年10月2日、同店に包丁を持って押し入り店員男性らに取り押さえられるまで未遂も含め計4回の犯行を重ねて総額9万円の現金を奪っていた。 |
彦坂孝孔裁判長は判決で「父親が莫大な借金を抱えアルバイトで家計を支えながら大学生活をしていた情状を酌量しても同じ店を執拗に襲うなど犯行は極めて悪質で責任は重大」と述べた。 |
弁護側は「父親の借金は知人の連帯保証をしたため。アルバイトを辞めたが相談できず犯行に走ったようだ。融資に連帯保証を付けるのは日本だけ。こうした制度がなければ発生しなかった事件だろう」と話している。 |