兵庫県明石市で昨年2月に勤務先のラーメン店店長を殺害し売上金を奪った強盗殺人罪などに問われた加古川市の少年(19)に対する判決公判が2日、神戸地裁姫路支部であり、伊東武是裁判長は「目的のためには手段を選ばない身勝手な犯行は極限の非難に値する」として求刑通りの無期懲役を言い渡した。 |
判決によると、少年は昨年2月13日早朝、当時勤めていた明石市二見町のラーメン店で店長の竹元理さん=当時(26)=の首などを牛刀で切りつけて殺害し、金庫から約100万円を奪うなどした。 |
これまでの公判で弁護側は「被告は未成熟で矯正の可能性は高い」として少年法に準拠し酌量減軽のうえ、5~10年の不定期懲役刑を求めたが、伊東裁判長は「犯行には生育環境の影響や少年特有の思慮に欠ける面もみられるが、証拠を隠滅し被害者の葬儀に参列するなどしており酌量減軽は認められない」とした。 |
少年は逮捕後、神戸家裁姫路支部に送致され、同支部は検察官送致(逆送)を決定。神戸地検姫路支部が起訴した。 |