放浪中にスーパーでキャラメルを万引したとして逮捕され氏名や住所、生年月日を明かさないまま窃盗罪に問われた無職男の初公判が7日、横浜地裁(松尾昭一裁判官)であり、検察側は懲役2年を求刑して結審した。判決は12日の予定。 |
60歳前後の白髪交じりの男は起訴事実と無職であることは認めたが、裁判長の質問にも「身の上のことは一切、言いたくない」と拒んだ。情状面で男に有利な情報を引き出そうとする弁護士の質問にも「無駄です」とさえぎり約30分で閉廷した。 |
冒頭陳述によると、男は自転車で全国を放浪。古川簡裁(宮城県古川市)で01年にもち菓子の万引きで有罪判決、山口地裁でも02年2月にチョコレートなどを盗んだとして懲役1年2月の実刑判決を受けたが、当時から身元は特定できないままだった。 |
起訴状によると、男は6月2日夕方、神奈川県鎌倉市のスーパーでキャラメル(約200円相当)を盗んだ。 |